6/7 戸隠西岳
6月7日(火)、戸隠遭対協の登山道調査が行われました!
夏山シーズン前に、戸隠山、高妻・乙妻山、黒姫山、飯縄山西登山道〜瑪瑙山、戸隠西岳の登山道の安全確認等が実施されます。
登山マップに「熟練者向き、危険」の文字が多いバリエーションルート。
推定グレーディングE、体力レベル4〜5、ルート定数は34くらいでしょうか。
ガイドや経験者の同行無くては、踏みいる事のできない、戸隠の最深部です。
感想としては、「戸隠山+高妻山×鎖場マシマシ、危険度ハイレベル」でした。
雲の中を歩いて出会う、ハクサンイチゲの群生。
例年よりも残雪がないため、春〜夏の花がいっせいに咲いています。
ミヤマクワガタやイカリソウ
たくさんの花で、忙しい稜線!
ですが、花に気をとられると、とっても危険です。
雲が晴れて、絶景が!
稜線上の道は、登り下りが果てしなく続きます。
岩壁の難所には、トラバース用のロープに助けられます。
そして核心部の西岳キレット、ほぼ垂直の長い鎖場。足場の狭さは筆舌に尽くしがたい。
かろうじて登って上から。
西岳山頂 2,030m。
稜線の眺めと花を楽しみつつ、まだまだ登ったり下ったり。
第一峰(P1)から、下りに入ります。
西岳の蟻の塔渡りからの眺め。
この岩の背を渡り、数え切れないくらいの鎖場を、どんどんどんどん下ります。
絶景の尾根道。鎖のトラバース。
足場は狭く、集中と緊張が続きます。
標高差900mほどをひたすら下ります。
鎖場が終わってホッとしても、林間は、堆積した落ち葉で滑りやすく気を抜けない。
採草地から振り返る。
あのギザギザに行ってしまったのだなあ。
約12キロ、10時間半の行程でした。
本当に、熟練者向け難関ルート。
読図能力と体力、ヘルメットと、クライミング技術が必須です。
奥社から八方睨、本院岳側から、P1尾根を降りるコースの方が、上りやすいそうです。
表山の蟻の塔渡りと、西岳キレットを「上りで通過できる」こと、P1尾根の急登と鎖場が体力と腕力を奪うこと、
長時間かかるので、体力や時間がなくなってから、表山を下りる危険が大きいこと、
などがあげられます。
バリエーションルートの難易度を体感しました。
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