6/12 尾倉沢古道、砂鉢山登山会
6月12日(日)、戸隠西条、尾倉沢古道の会による春の「砂鉢山登山会」が開催されました。
砂鉢山は、標高1,431.6m。
いくつも登山道があり、そのひとつが、田頭から入る尾倉沢古道です。
地元の皆さんが荒廃していた道を復活させ、草を刈るなど保全されています。
夜半の大雨に洗われた荒倉山系砂鉢山に、30名以上の参加者が市内外から集まりました。
林道から登山道を行きます。
登山道は、しっかりした道で、時折急なところもありつつ、歩きやすい道。
「古道」の名の通り、昭和の中ごろまで、鬼無里と柵を結ぶ最短の峠道だったそう。
古道の会の方によると、鬼無里のお祭に神主さんが行ったり、栃原、鬼無里など周囲の小学校の合同競技会が行われた際は、鬼無里から子供達がこの道を通ったそう。
往時は、裾花川沿いの道は狭隘で、わざわざ川まで降りて回り込むより、峠を越えたほうが早いというのは、歩いてみるとよくわかります。
鬼無里との境、地蔵峠に到着。
ひといき休憩に、民謡の披露が!
山中に、朗とした声が響きます。
小室節かな?山で聞くと格別です。
山頂まであと1時間!
というところで、一団と別れて下山。
午後は別件です。
徒歩や牛馬が移動の中心であった頃、この辺りの山々は、峠越えの道をたくさんのひとが往来していたのでしょう。
集落を結ぶ山道が無数にあり、その立地や合理性は、歩いてみると、さすがだなと思います。
里山の登山道は、多くがそうした古道をもとにしていますが、こうして地域のひとに守られて、歩くことができます。
少し昔に思いを馳せつつ、新緑を楽しみました。
花はフタリシズカがこれから咲いてきます。
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