権現岳(新潟) 山行記録

新潟県糸魚川市の権現岳1,104mは、
単独で登られることはあまり無く、鉾ヶ岳と縦走するコースが一般的のよう。
権現岳の「権現」とは「白山権現」と思われる。

権現岳は登り2時間40分、下り1時間40分と飯縄山並みのコースタイムが標準。
鉾ヶ岳のグレーディングは3Cと、長野県で言えば雨飾山や有明山くらい、登り甲斐のある山のようだが、あまり知られていない。
権現岳(新潟) 山行記録
ちょっと奥社にお参りに…と思ったのだけど、本格登山でした。

柵口温泉から入山。
登山口にはちゃんと登山届ノートがあり、案内標識はしっかりしてます。

権現岳(新潟) 山行記録
山を見ればわかるとおり、急登です。

イメージとしては、「いきなり高妻のピークが目の前に」という感じ。
しかも、垂直の岩まじりの斜面は、足掛かりの少ない滑りやすい土で、かろうじてある確保は「番線」という状況。
ロープが多発してきます。

権現岳(新潟) 山行記録

ところどころ不安になりつつ、文字通りよじ登って出るのが「胎内くぐり」。
奴奈川姫が住んでいたという洞穴の中を、ロープを頼りに登り下りします。

権現岳(新潟) 山行記録

「胎内くぐり」は生まれ変わりや再生の場というけれど(善光寺の戒壇巡りも思考的には同じ)、確かに「蟻の塔渡り」のような修験の気配が濃密でした。

この山では「たいまつ登山」という、6月の残雪のある時期に夜たいまつを掲げて登るという、恐ろしく修験道的な行事が行われているのだが、この登山道では相当難易度が高い気がする。

胎内くぐりを経て、天狗が住んだという「天狗屋敷」を通り、突如現れるのが「奥社」。
白山宮と掲げられた岩壁の稜線は、別天地。
確かにここには神が降り立つ。

山頂ではなく、湯沢川の流域から日本海、上越方面や頚城山塊を見渡す稜線の岩の上に、この地域の祖先神が祀られているということにものすごく納得。

ジオパークのまち「権現岳〜鉾ヶ岳」
http://itoigawa-kanko.muse.weblife.me/leisure/leisure_03_05.html

権現岳(新潟) 山行記録
地形は信仰の由来となる。
その場所に行ってみて気がつくこともある。

権現岳(新潟) 山行記録
権現岳は修験の山で、神が祀られていた。

でも信州黒姫山とのつながりは見えない。

同じカテゴリー(黒姫)の記事
 新潟の黒姫山(2)刈羽黒姫山 (2016-08-21 22:02)
 新潟の黒姫山(1) (2016-07-28 00:07)
 ポックリ地蔵−黒姫から戸隠山道の往来 (2016-07-17 21:01)
 黒姫弁財天(2)ゴウロと五輪堂 (2016-07-13 23:45)
 黒姫弁財天(1)はじまり (2016-07-04 00:40)
< 2025年05月 >
S M T W T F S
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリ
プロフィール
zustam
zustam
「人口減少社会において中山間地域の活性化には、移住交流の促進や里山暮らしの再発見が大事」といった視点に対し、そもそも山の方に住むってどういうことかなを体感する戸隠暮らしもなんと5年目となりました。
この暮らしの豊かさと、自然の美しさ、ちょっと不便が創意工夫を生むこと、先人の知恵と歴史の厚みなどなどを、日々の発見とともに記録していきたいと思います。
インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8