6月12日(日)、午後は栃原、解藁(ときわら)神社、春の例大祭へ。
解藁神社、という名の神社は唯一ではないでしょうか?

祭神は、天手力雄命、須佐之男命、大山祇命、金山彦命の四柱です。
『柵村史』には、「創立年月不詳、平の産土神。明治42年区内三社を合祀」とあります。
合祀されたのが、金比羅社と須賀神社で、その須賀神社の祀られているのが、このお神輿です。
栃原、平区町組におけるお祭。
須賀神社すなわち須佐之男命、例大祭は天王祭です。

先導の旗にも「奉納 素戔嗚尊」とあります。

豊作と無病息災を願うお祭なので、お神輿が田んぼから家々へと回ります。

お神輿は若衆により、各家へ、勢いよく走って入ります!
本格体力勝負なスタイル。

時に振る舞いをいただきながら、20数戸の家々をゆっくり回ります。

2時間あまりで、神社へ帰還。
最後もお神輿は走って行きました。
到着とともに花火が上げられ、ひと段落。


神前に奉告され、神楽の奉納をもってお祭の締めとなりました。

70年ほど前のお祭の写真が飾られていました。
雰囲気は変わらないながら、子供が多い…!

歴史の古さがうかがわれる立地と風情。
独特なあり方が守られている、貴重なお祭に立ち会いました。

6月12日(日)、戸隠西条、尾倉沢古道の会による春の「砂鉢山登山会」が開催されました。
砂鉢山は、標高1,431.6m。
いくつも登山道があり、そのひとつが、田頭から入る尾倉沢古道です。
地元の皆さんが荒廃していた道を復活させ、草を刈るなど保全されています。


夜半の大雨に洗われた荒倉山系砂鉢山に、30名以上の参加者が市内外から集まりました。
 

林道から登山道を行きます。
 

登山道は、しっかりした道で、時折急なところもありつつ、歩きやすい道。
「古道」の名の通り、昭和の中ごろまで、鬼無里と柵を結ぶ最短の峠道だったそう。
 
古道の会の方によると、鬼無里のお祭に神主さんが行ったり、栃原、鬼無里など周囲の小学校の合同競技会が行われた際は、鬼無里から子供達がこの道を通ったそう。

往時は、裾花川沿いの道は狭隘で、わざわざ川まで降りて回り込むより、峠を越えたほうが早いというのは、歩いてみるとよくわかります。
 
鬼無里との境、地蔵峠に到着。

 
ひといき休憩に、民謡の披露が!
山中に、朗とした声が響きます。
小室節かな?山で聞くと格別です。

山頂まであと1時間!
というところで、一団と別れて下山。
午後は別件です。

徒歩や牛馬が移動の中心であった頃、この辺りの山々は、峠越えの道をたくさんのひとが往来していたのでしょう。
集落を結ぶ山道が無数にあり、その立地や合理性は、歩いてみると、さすがだなと思います。

里山の登山道は、多くがそうした古道をもとにしていますが、こうして地域のひとに守られて、歩くことができます。
少し昔に思いを馳せつつ、新緑を楽しみました。

花はフタリシズカがこれから咲いてきます。

6月10日(金)、奥社を歩きます。
梅雨入りしても雨が少ないですが、今日はいっそうの晴天。
沢も水が少ないです。

ミヤマヨメナ、いっぱいになってきました。
写真は白いですが、実際は紫です。

群生するヤマサギゴケ。花の造形がかわいいです。

ヤマオダマキ。
奥社の社殿下にみられます。

ネコノメソウ、果実がついて猫の目っぽくなってきました。
若干ゾワゾワ系…

雨を受けやすいように、上向きのお皿の中に種ができるそうです。

戸隠牧場へ。
空が広くて気持ちが良いです。

今目立つのは、ミヤマキンポウゲの大群落。

花びらがツヤツヤしてます。

カロリー補給に、中社「らーめん徳さん」
飲み以外で来たのは初めて…!
海老ラーメン。
海老がプリプリ、塩ベースで野菜たっぷり。


ご飯ものもあります。餃子が美味しいです。
暑い日は冷やし担々麺かな。

6月7日(火)、戸隠遭対協の登山道調査が行われました!
夏山シーズン前に、戸隠山、高妻・乙妻山、黒姫山、飯縄山西登山道〜瑪瑙山、戸隠西岳の登山道の安全確認等が実施されます。
戸隠山、蟻の塔渡りを越えて行くのは、「戸隠西岳」
登山マップに「熟練者向き、危険」の文字が多いバリエーションルート。
推定グレーディングE、体力レベル4〜5、ルート定数は34くらいでしょうか。

ガイドや経験者の同行無くては、踏みいる事のできない、戸隠の最深部です。

感想としては、「戸隠山+高妻山×鎖場マシマシ、危険度ハイレベル」でした。
雲の中を歩いて出会う、ハクサンイチゲの群生。
断崖絶壁の斜面に、白い可憐な花が満開!

例年よりも残雪がないため、春〜夏の花がいっせいに咲いています。
ミヤマクワガタやイカリソウ
たくさんの花で、忙しい稜線!
ですが、花に気をとられると、とっても危険です。

雲が晴れて、絶景が!

稜線上の道は、登り下りが果てしなく続きます。
岩壁の難所には、トラバース用のロープに助けられます。


そして核心部の西岳キレット、ほぼ垂直の長い鎖場。足場の狭さは筆舌に尽くしがたい。
かろうじて登って上から。

西岳山頂 2,030m。
稜線の眺めと花を楽しみつつ、まだまだ登ったり下ったり。

第一峰(P1)から、下りに入ります。

西岳の蟻の塔渡りからの眺め。
岩肌の緑が美しすぎるけど、高度感がハンパない。
この岩の背を渡り、数え切れないくらいの鎖場を、どんどんどんどん下ります。
鎖の間も、斜度はキツイ。
絶景の尾根道。鎖のトラバース。
足場は狭く、集中と緊張が続きます。

標高差900mほどをひたすら下ります。
鎖場が終わってホッとしても、林間は、堆積した落ち葉で滑りやすく気を抜けない。

採草地から振り返る。
あのギザギザに行ってしまったのだなあ。
約12キロ、10時間半の行程でした。

本当に、熟練者向け難関ルート。
読図能力と体力、ヘルメットと、クライミング技術が必須です。

奥社から八方睨、本院岳側から、P1尾根を降りるコースの方が、上りやすいそうです。
表山の蟻の塔渡りと、西岳キレットを「上りで通過できる」こと、P1尾根の急登と鎖場が体力と腕力を奪うこと、
長時間かかるので、体力や時間がなくなってから、表山を下りる危険が大きいこと、
などがあげられます。

バリエーションルートの難易度を体感しました。

6月1日(水)、寒気が降りて、晴れていても涼しい戸隠です。
植物園は、バードウォッチャーの聖地です。
鳥の声が遠く近く響いてきます。

みどりが池ほとりのサラサドウダンの大きな木。
文字通り鈴なりの花。

ズダヤクシュの群生。
今はこの花が、いたるところにあります。

水辺のクリンソウ、咲いてきました。

サイハイランのつぼみ。咲くのが楽しみ。

増えてきました、ミヤマカラマツ。
雪のような花。

これはテンナンショウの仲間(コウライテンナンショウ?)ですが、

花が葉よりも低い、ヒロハテンナンショウ。茎は模様がないけど黒い。
同じ仲間なのに、近くにあるのに、明確に違うところがすごい。

午後の奥社。
夏の陽光になってきました。

参道脇に咲いてきたミヤマヨメナ。
たくさんつぼみがついているので、これから華やかになります!

中社「ゆたかや」さん。

歩いてお腹が空いたので、「ゆたか膳」
ざるそばに、そばコロッケ、おやきつき。
きりっとしたそばに、季節の小鉢がついて、大満足。

こちらは、そばコロッケをはじめ十割そば、ご飯物に「ジャンボ盛+1,000円!」など気になるメニューが多いです。


新緑の森の小道はいつまでも歩いていたい。

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「人口減少社会において中山間地域の活性化には、移住交流の促進や里山暮らしの再発見が大事」といった視点に対し、そもそも山の方に住むってどういうことかなを体感する戸隠暮らしもなんと5年目となりました。
この暮らしの豊かさと、自然の美しさ、ちょっと不便が創意工夫を生むこと、先人の知恵と歴史の厚みなどなどを、日々の発見とともに記録していきたいと思います。
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