8/27~28の日程で、穂高岳に行きました。
 唐松岳は北アルプス練習だったのです。

8/27
 11名のチームで、早朝長野を発ち、松本から上高地を目指します。

 実は初の上高地なので、幻想的な大正池や、思ったより小さい河童橋を堪能しつつ、
久しぶりに晴れたという幸運を喜び、ひたすら横尾を目指す。
 コースタイム3:10といえど、平らな道が長いのも大変。


 横尾橋を渡って1時間、本谷橋という吊り橋からが本番。

 一生懸命登ります。


 2時間登りきると、そこは涸沢!山ガールの聖地(笑)
 何はともあれビールで乾杯。

 (普通はテントが先でしょうが、早い時間だったので)
 このビールと凍ったみかんゼリーのおいしさは忘れられません。

 ここでテント組と山小屋組に分かれ、山小屋組は涸沢小屋へと向かいます。

 そう、山小屋デビューです!

 心配された雨はなく、雪渓と前穂高・奥穂高が雲間に現れていました。


 山小屋は大部屋だけど余裕があって、落ち着く感じでした。
 大部屋に女子は少なかったのだけど、皆さんの気遣いに感謝です。

 期待の夕食はポークソテー。ご飯をいっぱい食べます。


 テント組に合流し、暮れていく涸沢カールを堪能。

 夜気が澄んで心地よい夜でした。

8/28
 翌朝、4時には暗がりの中みんなが起きだす。
 明ける一瞬前のオリオンが窓の外に輝いていました。

 熟練の奥穂組と、入門者と引率の北穂組、そして明神の穂高神社奥宮で
執り行われる結婚式!に参列する組、の3つに分かれて出発。

 入門者なので北穂組です。 
 念入りに準備して、不要な荷物を預けて出発。
 急登からはじまる登山道はほぼ岩稜帯で、クライミング気分も味わいながら、よっこらしょと登ります。

 こんな岩場も

 がんばって登る。

高所のハシゴ。
 
ハシゴを越えて、目の前に迫る奥穂高岳に感動。


 ザイテングラードへ向かうカラフルなザックがとても小さい。

 小休止には小屋で持たせてくれた朝ごはん。おいしいお米です。


 登るにつれ、視界が高くなり、表銀座方面も見える。

 山影がそれぞれ特徴的で、「あっちにも行きたいなあ」と妄想。

 山頂が近づくにつれ雲が増え、槍は見えるのか~と案じていたところ、
雷鳥登場!

 曇ってくれば現れる、というのは本当だったのだ。
 目の前の登山道から、かわいく鳴きながら登っていく先には、もう2羽いた。
 
 そしてようやくの山頂、ついに3,106m。

 日本で9番目に高い山です。

 槍ヶ岳は…ぎりぎり見えなかった。

 大キレットを行く人々が多く、長い蟻の塔渡りのようでかなりの恐怖感。

 北穂小屋でまったりコーヒーを飲み下山です。

 上から見ると、下っていく登山者がとても小さい。

(赤い印をしてみた)

 岩が大きいので下りにくく、時間がかかりました。

 涸沢小屋付近は野生の猿の群れが!
 遠目にはかわいいですが、登山道に来ると結構迫力。
 地獄谷の注意書き(目を合わせない!)を思い出しつつ、距離をとってしまう。
  
 涸沢で荷物を整え、水を補充し、絶景に別れを告げます。

 涸沢小屋と北穂。

 やっぱり次は奥穂へも行きたい。

 そして長丁場の下りが続きます。
 だくだくと下り下り、本谷橋から横尾へ。
 横尾から平地歩きを、徳沢、明神とたどり、ようやく帰還。
 暮れかける高原の道を、重い足で行くのはそれなりに大変ですが、
次この道にはいつ来れるかなあと思ってしまう。
 
 毎度のことながら、登っているときは
「大変だ~大丈夫かな~行けるかな~」
と思うけど、山頂に着いたら「楽しい山だ!」に変わり、
下る道では「また来たいな。次はどこへ行こうかな」と考えてしまうのは、
懲りないということなのでしょうね…。

河童橋をふりかえる。

【8/27コースタイム】()内は地図タイム
上高地BT~横尾0330(310)
横尾~涸沢0255(300)
計 0625

【8/28コースタイム】
涸沢~北穂高岳0315(300)
北穂高~涸沢0215(140)
計 0530
涸沢~横尾0235(210)
横尾~上高地BT0255(310)
計 0530

 山に登れる体力(ぎりぎりだけど)があって、
一緒に登れる方々がいるというのは、とても幸せなことですね。

 荒倉山は戸隠と鬼無里の間にある、砂鉢山を最高峰とする山系。
 鬼女紅葉伝説に彩られる一帯へ、はじめて入りました。

 目的地は「竜光山」



 荒倉キャンプ場からの林道から、竜光山コース登山口。
 いきなり急登がはじまり、最初の岩場まで一気に上がる。
 岩場は「ミニ蟻の塔渡り」と言える難所。しかも間に亀裂有り。


 軽登山と聞いていたけど、これから鎖場と岩場の連続。

 藪が深いのでそれほど気にならないが、結構な高さの尾根を行くので、
両側が切り立った岩場はスリルあります。

鎖場の例




 キツイ登りがないので、アトラクションのように岩を乗り越えていくと、
絶景の「船岩」に到達。ここは1,192m。


 砂鉢山や霧見岳はもちろん、戸隠の栃原や祖山、飯綱山もきれいに見渡せます。

 砂鉢山と霧見岳


 栃原方面


 左に飯綱山
 
 絶妙の安定に立つ船岩の上には、「栃原村」銘の石祠と、修験者の札(今年の7月吉日の文字)
 (栃原村は明治22年に柵村に)

 山頂は目立たないけど、シナノナデシコがたくさん咲いていました。


 縦走1時間~1時間半くらい。
 戸隠山登山の練習にはとても良いのではと思える鎖場でした。
 (大天狗の森とでも呼べそう)


 コースの終わりは霧見岳~砂鉢山への登山口。



 分岐を右に行けば、江戸年間に作られた手彫りのトンネル「松沢トンネル」があります。


 馬が通れるように高くなっている内部は写真で見るより広いですが、出口側は少し埋まっている。
 これを越えると、品沢方面が近いとのこと。
 昔の往来が感じられる山道は、里山ならでは。

 分岐からキャンプ場へ降りる道筋には「紅葉の岩屋」や「化粧水」など、
鬼女紅葉伝説の景勝地があるけど、大雨による災害復旧中のため、現在通行止め。
(釜岩林道も通行止め中)
 秋までの復旧が待たれます。

 砂鉢山へは別途行きたい。


(電子国土ポータルで参考地図)
 

日曜日に白馬の唐松岳に行ってきました。
中学校の燕岳登山を除いて、北アルプス本格デビューです。
山に登るためにはるばる来るエリアですね。

八方尾根スキー場からアクセスするため、ゴンドラとリフトが利用でき、
北アルプス初級編というところ。


遠目に見る目的地。(ピークは見えない)


リフトを乗り継ぎ、1,000mの標高へ。
カライトソウやオオバギボウシなど華やかな高山植物が咲き乱れる八方尾根は、
花目当ての散策の人と一緒に上がっていく。


いくつかのケルンを経て、八方池を過ぎると、登山者のみの列となる。
思ったよりも混んでいないが、山ガールや中高年の姿が多い。子供もちらほら。

眺望は見えたり見えなかったりで、あまり遠くはのぞめない。

名のわからない花々に励まされ、時折行き交う人が口にする名前を覚える。

山頂に近づくにつれ、雲の中に入る。

ビュースポットでも白馬三山は見えず、尾根伝いの不帰嶮(かえらずのけん)が見えるかどうか。

道はそれほど険しくない。
ダケカンバの道から、ハイマツの尾根へ。


頂上山荘が見えればもう一息。
赤い山荘がとても美しい。


期待される立山連峰・剣岳は見えない。


山荘に荷物を置いて、身軽になって山頂を目指す。
最後の上りも一息なので苦しくない。


やや混雑した山頂で景色を楽しむ。


雲が晴れた瞬間の山頂では、不帰嶮の切り立った姿に圧倒された。

山荘付近はめいめいの昼食風景があり、とれたての枝豆に舌鼓をうち、
となりの生卵の調理を見守ったり。

縦走体勢の人も多く、白馬へか五竜へかとちょっとうらやましい。


名残を惜しんで帰路に着く。

雪渓を過ぎたころ、雨が降り出す。
かなりの勢いに雨具を着込むと、風景が一変。
カッパを着ていれば雨も楽しく、滑りやすい足元にだけ気をつけながら、
ゆっくりペースで下っていく。


次第に涼しい霧となり、八方池では爽やかに晴れる。


リフト乗り場までは、木道(ちょっと滑って歩きにくい)を辿って、
再び降りだした雨の中、ようやく到着。

リフトで下るうちに視界が広がり、白馬村や、戸隠連峰が見える。


リフト降り場800-山頂1130-リフト乗り場1530

中学生も登る山だが、3時間半の登りは、やっぱり登山。
きつくないし、下から上まで花尽くしなのが、人気の理由だと思うけど、
トイレの心配がないという要素もとっても大きい。

涼しさはこの上なく、いっきに夏バテ解消でした。


【追記】集合写真

 
 次はあこがれの涸沢です!

 7月2日、友人と黒斑山に行ってきました。
 浅間山の外輪山です。
 ビギナーなので、短めで眺めのいいところをチョイス。

 登山口の高峰高原、車坂峠は、標高1,973m。
 きれいなビジターセンターがあり、浅間山の情報が得られます。
 ネットの地図しかなかったので、詳しいマップはあるかなと探していたら、
そばの人に「もういらないから」と、登山地図のコピーをいただいた。
 ルートがしっかり載っているので、たいへん感謝しつつ、
つぎからはちゃんと準備しようと誓う…

 表コースからスタート。
 登山口は霧の中。

 涼しくてのぼりやすいけど、山上の眺望が心配。

 赤い地面はさすが火山性で珍しく、あまり滑らないので助かる。

 槍ヶ鞘に近づくと、山頂が見えてきた。

 ここからはガレ場でところどころ急。

 見えるはずの前掛山の姿は無く、


 急登に苦しみたどりついた、眺望が良いというトーミの頭も雲の中。


 山頂まではゆるやかなのぼりで、
 2000m以上の高さにいるとは思えない穏やかな林の中を行く。
 途中ヒカリゴケを発見したり、
道を離れて休憩した稜線の風の心地よさにまったり。

 じきに2,404mに到達。

 浅間山のビュースポット?
 しばし粘るも変化が無いので、小休憩ののち下山開始。

 下りのトーミの頭では、常連ぽいおじさんに
「ここからの眺めは最高だよ。下はゴルフ場みたいな緑の高原だよ」
などと言われるも何も見えず。

 急坂を少し降ると、前方に見えないはずの槍ヶ鞘が見える。

 お?これは…
 と、あわてて再度トーミの頭にのぼり返すと、

 一瞬の浅間山。

 その大きさに圧倒される。
 足元には先ほどのおじさんの言っていた緑の高原がチラ見え。


 晴れているときの再訪を誓う。

 急坂の下から、中コースに入る。
 ゆるやかな下りが続き、深緑が心地よい。
 
 振り返ると山頂が見える。


 友人が、「獣の臭いがする」という。
 朝から何度かそういう瞬間があり、獣道なんだねと言って来たのだが、
 
 向き直ると、そこにはカモシカが!
 どういう嗅覚だ!


 携帯写真では捉えきれないが、
アシタカとシシ神さまくらいの距離でした。

 悠然と道を横切るカモシカに呆然としつつ、
余韻にひたって下山。
 
 クマか!と思ったら

 クマみたいな枯れ木。


 順調に行程を終え、ビジターセンターに戻る。

 下山後の楽しみは、食べ物と温泉~

 ビジターセンターのレストランで御代田名物白いものシチュー。

 いもがホクホクでおいしい。
 
 レンゲツツジも見ごろで、花目当ての人も多い。
 
 温泉は、来る途中に見かけた
  菱野温泉 常盤館。

 
 「登山列車で行く展望露天風呂1,000円」
 という看板に引かれた。

 登山列車って何だ?

 これでした。

 このあたりは晴れ上がっていて、佐久平まで見通せる展望のよい
露天風呂は、1,000円(高い)でも納得してしまう。
 遠来のお客さんを連れて行きたい。

 浅間山はほとんど見えなかったけど、
出会いに恵まれた良い山旅でした。

 次は前掛山へ…もう一度黒斑山から、
いや浅間神社から入るのもいいなあとか、
あれこれ広がります。

 
 

 北信五岳は、長野県北部の5つの山です。
 それぞれ特徴的な山容を持ち、目印になりやすく
 5つを一目に眺める場所に行くと、なんだかうれしくなります。

 北東から斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山とならび、
 地元では「まみくとい」と覚えます。

 さて、北信五岳完登プロジェクト2011が立ち上がり、
 飯縄山、戸隠山に続いて、黒姫山に行ってきました。
(戸隠を登れたので、調子に乗りつつ)

 同行は、尼巌山、若穂太郎山とご一緒した職場のハイキングクラブ(山岳部?)のみなさま。
 山慣れした方々なので安心&足取りと会話が軽快です。

 黒姫山2,053mは、戸隠山より標高は高いけれど、傾斜はそれほどきついところはなく、
根曲がり竹の間をだんだんと上がっていく。


 曇りがちで、戸隠連峰方面の眺めはないものの、戸隠スキー場(毛無山、瑪瑙山)や、
妙高、火打はきれいに見えました。

 
 山頂付近は時折雲が流れてきてひんやり。
 この時期、直射日光がないのは助かる。


 山頂


 山頂からの信濃町方面。
 雲の下に町や畑が垣間見える。


 道筋のツマトリソウ。

 自然の中の幾何学模様。

 渓流の清涼。

 足元は滑ります…

 古池へ降りると、湿原にはまだミズバショウやリュウキンカが残り、ハナショウブが咲き乱れていた。
 鉄を含んだ赤い湿地は、不思議な光景。
 木道は悲惨な状況ですが…

(撮影中)


(撮影したもの)リュウキンカ


 古池から鳥居川発電所への出水口。レトロな雰囲気。


 ふりかえると黒姫山。

 おだやかなありようです。

 800-1530
 急勾配がない割に標高が高いので、行程は長め。
 次は七ツ池へ回りたい。

 一ヶ月に三回登っても飽きないということは、
山は好きなのでしょう。
 まだまだ行きます。

【リンク】
 ご同行のひらさんのHP
 同じ景色でも、花と人で臨場感いっぱい。




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「人口減少社会において中山間地域の活性化には、移住交流の促進や里山暮らしの再発見が大事」といった視点に対し、そもそも山の方に住むってどういうことかなを体感する戸隠暮らしもなんと5年目となりました。
この暮らしの豊かさと、自然の美しさ、ちょっと不便が創意工夫を生むこと、先人の知恵と歴史の厚みなどなどを、日々の発見とともに記録していきたいと思います。
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