5月6日(金) 戸隠越水、公明院のカタクリが満開と聞いて。
お参りしてから、奥へ進むと一面のむらさき!
少し色が変わってきたかなという花もありますが、いまが見頃。
写真を撮りに来たという方々も、言葉を失っていました。

無限のカタクリと…ヒメイチゲ?小さな白い花。

奥まで来たのははじめて。
カタクリの群生に誘われて窪地を降りると、その向こうにミズバショウ、白樺林と戸隠山!という別世界が!
写真には写らないこの雰囲気!
さすがとしか言いようがない景色です。

こちらの飯縄大明神の姿はいつ見てもりりしい。


鏡池、少しずつ芽吹きの色が見えてきた。
山肌の雪はほとんどないが、戸隠山稜線上は、まだまだ残雪に覆われているそう。

5月5日(木)こどもの日
戸隠祖山は矢本八幡宮の例大祭です。

 
晴天の青空に吹き流しがたなびき、祭囃子が響きます。

例大祭、今回はいわゆる春祭りでしょうか。
大人たちが準備を整え、こどもたちが集って、うきうきとした空気の中、みこし神楽の行列がお宮に入り、神事が執り行われます。
にぎやかにあつまって神様をお迎えし喜ばせ、祈りを捧げる。
冬の無事と春の訪れをよろこび、季節の五穀豊穣を願う、お祭りらしいお祭りで、あたたかさに満ちた雰囲気でした。

  
金魚すくい!こどもたちはみんな夢中!

 
獅子神楽の奉納。
先日オーケストラ・ソノーレでも演奏された 小山清茂作「管弦楽のための信濃囃子」の原点となった信里(のぶさと)の神楽にもつながっているらしい、親しみ深いお囃子で、気持ちのよいお獅子です。
 
神事の後は、全員参加のビンゴ(!)、金魚すくい表彰、そして御供撒き!
ここでも御供撒きは、老いも若きも夢中で追いかけます!
こちらの御供は、細長いお餅でした。
すぐ食べられるくらい柔らかい!でも焼いて食べると格別!

 
お祭りの時に授与されるお守りは、なんとお札とお守り袋が選べるという親切設計!
「このお守りが欲しいけど、袋はあっちの方が可愛いんだよな…」
という悩みにも対応します!

御守り袋のデザインがそれぞれ可愛くて、いっそう悩みますが!
たくさん山に登れるように「足腰健康御守」を頂きました。

矢本神社の神殿と鳥居を結んだ先には砂鉢山の山頂が見えます。
ここから見ると綺麗な三角錐で、尾倉沢と奈良尾沢などの沢の行き着く先だという地形がよく分かります。

遠くには北アルプス、正面に柵(栃原)を見渡し、飯綱台地が裾花川と出会う要所を見下ろす立地が、素晴らしい!

このところ宮本常一先生の著を読み続けているためか、それぞれの地域の行事の意義や地勢、いまの形に残る歴史などに思いを馳せ、ひとつひとつのお祭りが大事に思えます。

里の方にはちょっとだけよすがが残っている、暮らしと信仰にまつわる諸事が、色濃く感じられるのが戸隠という地だと感じました。

5月4日(水) 戸隠栃原は宮前神社(みやさきじんじゃ)、御柱祭が執り行われました。
6年ごとの「諏訪の御柱」が盛大に執り行われていますが、戸隠地区内にも諏訪社が7社あり、それぞれに御柱祭を行っています。


4か村で持ち回り行われる御柱、今年は笹原組から出されます。
4月に山出しされた御柱は男柱と女柱と呼ばれる2本。
晴天に恵まれた、栃原の山あいにラッパが響き渡り、里引きがスタート。

音頭取りの「よいとまけ」の掛け声とともに、ゆっくり笹原の坂を下ります。

長い引き綱を、老若男女引いていきます。
ふだん離れている親類縁者も、お祭りのために集まって、とてもにぎやか!

宮ノ前への坂を登り、
宮前神社へ!

階段の難所を越え、御柱到着。

いよいよ立御柱が行われます。
引き綱でゆっくりと、御柱が立てられていきます。
大きな柱を少しずつ、向きを調整しながら、息を合わせて立てていくのは圧巻!


二本の柱が見事に立って、御柱固め祭の神事によって、御柱が新たになりました。

お祝いの神楽奉納や、御供(ごく)まきなど、にぎやかに続き、まる一日かけて御柱祭が遂行されました。

数え7年に一度、6年ごと行われる御柱祭は、地区としては4回に1回なので24年ぶり。
人力を集めて巨大な御柱を引き、立てるという一大行事。
芽吹きの山谷にお祭りの音が響き、うららかな陽気で、ほのぼのと堪能しました。

タグ :戸隠御柱

5月2日(月)、奥社へ。
暦の上では平日ですが、世の中は連休のような日。混雑はしていないけど、賑わっていました。

明日はとても混みそう…!
残雪はすっかりなくなり、奥社・九頭龍社の神様も戻られたのでお参りに。

参拝と授与所はちょっと列が出来ていました。

森林植物園、暖かい日和に誘われてか、野鳥がたくさん鳴き交わしています。
シジュウカラのネクタイ模様や、ゴジュウカラの木回りなど、双眼鏡なしで間近で見れました。

カタクリやミズバショウも、例年より早く、ちょうど連休に見頃となりました。


どこも混んでいるお蕎麦屋さん。
時間をずらして、中社「横大門」さんへ。
ざるそば。
すっきりと美味しい、スタンダードなそばだなと思います。
冬は野沢菜漬けがとても美味ですが、お漬物、そばだんごも絶品。

明日からは、お盆、秋の連休と並んでたいへん人出の多い連休の真ん中。
天気がちょっと心配。



5月1日(日)戸隠森林植物園ボランティアの会、定例観察会に参加。
プロフェッショナルなみなさんによるゼイタクなガイドツアーです。
ガイドの有無で世界は変わって見えるという典型かと思います。

幻の戸隠のさかさ川に生息する天然記念物カワシンジュガイを、きちんと目視することができました。
川真珠貝!なんという自然!

冬の終わりの何もないと見える世界も、彼らにかかると色彩豊かな生命の表現だとわかります。
樹には名前があり、花には季節があり、芽吹きには力があり、風景には理由があります。

話題に出た野鳥は12種、植物は60種以上でした。
半端ない知識の奔流です。
ビオトープ、クロサンショウウオの卵塊。
もうじき孵化しそう。

ヤマアカガエルのオタマジャクシは、掬えそうでした。
生き物の変化が、丁寧な観察の中に見出されます。


スミレサイシン
スミレは種類が多いので難しいです。

シラネアオイ。
高妻山登山道に蜿々と咲いているのは天上の世界。

オオカメノキ。
白いのは、花に見えて花ではないそうです。
冬のリースにも便利な、自然の不思議。
水芭蕉は、最盛期。
見える限り水芭蕉、という絶景に癒されつつ。

野に敷き詰めた紫が、ヤマエンゴサクの群生とか、イチリンソウのこんもりした山とか、

カタクリとミズバショウ・リュウキンカのコントラストとか、
いま一瞬の春の色彩を堪能します。



遅いお昼は、牧場入り口「手打ちそば 岳」
そばとしてはマイベストなざるそばに、ようやく再会です。

そば、それぞれ実に美味しい。
季節の前菜も、心づくしのメニューも、選り好みの日本酒も、ここならでは。

戸隠の良いところ巡りの一日でした!


全開のミズバショウで、圧巻のひと時です。


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「人口減少社会において中山間地域の活性化には、移住交流の促進や里山暮らしの再発見が大事」といった視点に対し、そもそも山の方に住むってどういうことかなを体感する戸隠暮らしもなんと5年目となりました。
この暮らしの豊かさと、自然の美しさ、ちょっと不便が創意工夫を生むこと、先人の知恵と歴史の厚みなどなどを、日々の発見とともに記録していきたいと思います。
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